島尾 November,ごめんね…

詞・曲/Daddy松本

透き通った陽光が渚にきらめく
11月の昼下がりの浜辺
吹き渡る風の音も、寄せる波の音も
私の心をすり抜けるだけ

思い出の向こうへ旅立って行く 振り向かないあなたに、私の心から
あなたの背中に 少しはなれて さよならのしずくがこぼれて落ちた
二人の日々の思い出たどるように ひとりだけの足あと、渚に続いて
歩き続ける 言葉もなしに 小さくなってゆく あなたの背中

あなたのため息をのせて吹き過ぎてく風は 私のせつなさをのせて吹き過ぎてく風は
心の芯までさみしくこごえさせてしまう 涙にこもった思いを届けてはくれない

ごめんね、いつでも私、あなたのことだけを ごめんね、いつでも私、求めるだけで
心の真ん中に置いていたつもりだったけど あなたにあげることなんて思いもしなかった
ごめんね、私が大事にしていたものは ごめんね、少しは私、おとなになるね
自分のことが一番だったみたいだね あなたが私にくれた思いを忘れずに

気づいたときにはもう遅すぎて 失くしてしまった だいじなものに
疲れ果てていた あなたの心 今、立ちつくす私だけれど
もう一度ふたりでやり直す道は あなたが残してくれた心で
あなたの前には、もう続いてないんだね 私の道を また歩き始めるよ

(C)1998 Nature Sound Project