中国あれこれ その1 北京動物園のパンダ
に北京動物園はあります。
世界一多くのパンダを見られる場所でもあります。しかしそこは又、世界一ウゾイ(富山方言で「悲惨な」)境遇にあるパンの溜まり場でもあったのです。(^^)
490種5000匹の動物達の中でもパンダは別格扱いで、入口近くの大熊猫館で飼育されてます。当然、追加料金が必要です。パンダパンダと言いますが、中国では熊猫(ションマオ)又は、猫熊(マオション)と言います。私の友人の北京人の間でも、熊猫と猫熊とは半々位で呼ばれいます。
さて、その熊猫館に入ると、真っ先にガラスで仕切られたスペースが目に入ります。
ここは“パンダのホープ”つーか、“パンダのエース”の飼育場でして、若くてハンサムな人気者パンダの展示場(^^)です。
中国の子供達だって、パンダは大、大、大好きですから、ガラスにくっついて見ています。そこへ突然、売れっ子パンダがさっと寄って来て、ガラス越しに子供の鼻先をかすめて行きます。
目の前、数センチの距離にパンダを見て子供は大興奮です。当のスタア(青年パンダ)は、次の瞬間観客に背中を見せたかと思いきや、ゆっくり振り返り見得を切るつー、まあ何と言うか小憎らしいばかりの役者ぶり。
そのガラス部屋の向かい側には、ぎっしりびっしりとパンダ関係のスーヴェニールが。
旅行中には土産物を買わない主義の私ですら、思わず買おうとましたがな。(^^)
建物から出ると、そこは放し飼いスペース。何頭かのパンダが幾つかの区切られた野外スペースで、閑を持て余しておりました。
私の後方でスネテいる一頭が言っていました。「俺がも少し若くて、外国に行ったなら、俺だって、大スタアになれたのにい、、、、」(^^)
全く中国以外にさえ入れば、こんな野良熊猫状態じゃあ無いハズなのです。埃だらけの吹きさらしの運動場に、お仕着せの遊具と共に毎日を送る日々にリストラサラリーマンの悲哀を感じたのは、私だけでしょうか?
パンダを見た後北京動物園を一回りしたのですが、園内の食堂での名物料理が何と! 各種動物の肉料理なのですよ。(^¥^)
「動物を見た後、その動物が食える」という、実に気色のよいアイデアです。動物園の名誉のタメに付け加えますと、それらの食材は正規の業者から買い付けているとの事で、決して現地調達ではありませんからね。
あと、動物園の不名誉かも知れませんが、途中の売店で買ったオレンジ色の清涼飲料水ですが、製造されたのが1年半前でした。
それを見て「ああ、又か」と思ったダケで一気に飲んだ私も私ですがね。