富山新聞・地鳴り掲載 2000年10月22日

■市町村合併について■
自治省のホームページを見た。合併のメリットとして、住民の利便性の向上や 行政サービスの高度化・多様化、行財政の効率化などが挙げられている。 しかし、合併したからといって、本当にメリットが実現できるのだろうか。 確かに、小さな単位での「事務運営」には問題がある。現在、水道や消防、 国民健康保険などは各自治体で行っているが、これらはサービスアウトプット が自ずと決まっている分野である。こういう事務運営分野は広域化をもっと 進めるべきだと思う。しかし、地方自治の極意は小さな単位での「意思決定」 で、住民のニーズを的確にとらえ事業として具体化することだと思う。 富山県の場合、介護保険は広域で行っているが、こういう知恵と工夫が必要 な分野こそ、小さな市町村単位で行うべきだったのではないか。 市町村合併は、事務運営だけでなく、意思決定までも大きな単位で行おうと することで、今後の分権型地方自治に肝要な知恵と工夫がしぼんでいかないか 心配だ。 事務運営は大きな単位で行い、意思決定は小さな単位で行うべきだと思う。 また、市町村合併に力を注ぐより、行政の仕事のやり方や民間との役割分担 を見直すことに、まず力を注いでもらいたい。
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