座らせてあげましょう

   なぜ座らせた方がいいのでしょうか

  座ることの利点
  ・座ることで視野が広がる
    
家の中の様子や家族の姿、戸外の様子が観察できるようになる。
    それによって行きたい、やりたい、動きたいという意欲が出てくる。 

  ・リハビリの第一歩
    
座ることで体のバランスの取り方を忘れず、筋力が保たれる。

  ・余病の発生を防ぐ
     血液の循環を良くし、内臓の働きを促進。
     気管支炎、肺炎、膀胱炎、床ずれ、めまいの予防になる。

1.基本的な座らせ方

  ベッドの場合(1)

      
     手前の方へ寝返りをさせてから
     片手で腰を支え、もう一方の手で
     両方の膝から下をベッドからおろす
  片手を下側の方の下に差し込んで
肩甲骨をしっかり支え、もう一方の
手で上側の肩を支えて体を起こす

   ベッドの場合(2)

      
     ベッドの端に移動させてから、片方
     の手を脇の下から差し入れて頭と
     肩を支え、もう一方の手で膝の裏
     側を支える 
  お尻を中心として円を描くよう
に、足を手前に引きながら
上半身を起こす

   布団の場合

      
     膝を立たせ、向かい合うように片膝立ち
     となり、両肩をしっかり支える  
  前に出した足を伸ばすようにして、お尻
を落とし、体を引き起こす 

2.座るときに工夫をしましょう

     布団を折り曲げて  バックレスト(背もたれ)を使って        イスをさかさにして 
        
     壁やタンスを利用して        ギャッジベッドを使用すると便利 です
    
 ベッドの縁に座る場合
  安定するように脇から支えたり
  イスにつかまらせたりしましょう
  車椅子に座る場合
   上半身が安定しない場合は、胸   にベルトなどをしましょう
 
      

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