●光禅寺

A先生の生家、光禅寺。

ついたて

母上様の墓石に彫られた「パラソルへんべい」

色紙


From: "Hidekazu T" 
To: fujiko-lst@y7.net (fujiko ML)
Date: Tue, 11 Aug 1998 04:00:08 +0900
Subject: [fujiko:02319] At kouzenji.

皆さんこんにちは、田中秀一です。
昨日、私は安孫子先生のお生まれになった光禅寺へ行ってきました。(米山さ
ん、ありがとうございました)。
オフ会の下見のつもりだったのですが、そこの家主さん(安孫子先生の甥御さん
に当たります)に御会いすることができ、先生のプライベートについてもいろい
ろお伺いできたので、こちらでご報告します。と言っても、皆さんご存知のこと
ばかりかもしれませんが。

(1)先生の幼少時代
安孫子先生は小学5年生の時まで氷見にいらっしゃったそうです。S19年にお
父様がお亡くなりになり、富山新聞社の重役をされていた叔父(お母さんの弟さ
ん)を頼りに高岡まで出てこられたそうです。その後、富山が空襲に遭った時、
高岡も危ないかもしれないということで、朝日町の泊へ疎開されていたようで
す。

お父様は長身で(当時で身長180cmくらい有ったとのこと)、他所のお寺で鐘
を撞いている時、その鐘が頭にぶつかって脳震盪を起こして亡くなられたのだと
聞きました。家主さんが言われるには、もしお父様がお亡くなりになった時安孫
子先生が成人していたならばそのままお寺を継いでいただろうということでし
た。

小さい時はあまり外へ出て遊ばず、15人ほどいらっしゃったお父様のお弟子さ
んとばかり遊んでいらっしゃったそうです。ちなみに現在の住職さん(家主さん
ではありません)はそのお弟子さんのお一人で、現在80才とのことでした。
やはり、安孫子先生とは兄弟のように育たれたそうです。

失礼ながら他にも先生ゆかりのポイントはないかとお聞きした所、上のような理
由から無いと思うと言われました。
先生の通っていた小学校もお聞きしたのですが、ずっと前に取り壊されたそうで
す。ちなみに名前は「今町小学校」だったそうです。

(2)安孫子先生のプライベートについて
ここ最近は年に1,2度ほど光禅寺の方へ寄られるそうです。それは、何か富山
へ用事がある時に限られているそうですが。
ちなみに、今年12月に赤塚不二夫展が富山市であるそうですが、その挨拶に、
また11月26日には氷見市の保護司の大会が有り(氷見市民会館にて)、その
講演にそれぞれ出席されるそうです。

お寺の中へも入れて頂きました。庫裏(お寺の方が生活される場所)の入り口に
は、達磨と野仏の描かれた衝立が、お部屋には、維摩(ゆいま・釈迦の弟子)の
姿をしたオバQの色紙が有りました。衝立の方は、お寺を立てられた方の650
回忌(!)にいらっしゃった際御書きになったもののようです。なかなか迫力が
有りました。
なお、現在のお寺の建物は、昭和39年に建て直されたものだそうです。何でも
昭和13年に氷見市で大火事があり、その時焼けてしまったのだそうです。以前
の建物には先生の幼少時の落書きがあったそうなので、残念でなりません。

境内には、安孫子先生のお母さんのお墓がありました。その横には先生の作品中
のキャラクター「パラソルへんべえ」が彫られていました。お母さんが大好き
だったそうです。
光禅寺にお母さんの骨を埋めてもらいたいというのはお母さんと先生の希望だっ
たそうです。先生御自身もいずれは、という気持ちでいらっしゃるだろう、と家
主さんはおっしゃられました。

サカナ紳士録のモニュメントは、氷見市の商店街からの依頼だそうですが、あれ
に声をつけようと提案したのは安孫子先生だそうです。何でも、商店街の予算で
は間に合わず、声の仕組みを作る為に、市から別に予算が出されたということで
す(笑)。

失礼かと思いましたが、コンビ解消の理由をご存知でいらっしゃらないかとお聞
きした所、仕事上のことは聞かないことにしているが、藤本先生の体調が悪く
なったことが1番の原因ではないだろうかと言われました。

あと、おまけですが、安孫子先生は高岡市の大杉堂(文苑堂の向かい)のおやき
が大好きなのだそうで、高岡へ来るたびそこのおやきを食べるとか。

(3)13日のこと
13日、氷見に着いたら車は氷見市役所の駐車場においておいたらよろしいだろ
うと言われました。ぞの駐車場は、光禅寺のすぐ目の前にありました。お盆は多
分誰も使わないだろうとのことです。ちなみに氷見市は、お盆の時期はあまり込
まないだろうと言われていましたので、もしぞの駐車場がだめでも、他にいろい
ろ置く場所があるだろうとのことです。
また、当日は20人ほどで押しかけるかもしれませんがよろしいでしょうかとお
聞きした所、快く許して下さいました。中へ入ることも許して下さいました。写
真もOKです。
ただし、先程も書きましたが、建物自体は先生の住んでいらっしゃった頃のもの
ではないので、ファンにはあまり興味はわかないかもしれません。

ちなみに光禅寺から「虹の橋」(忍者ハットリくんカラクリ)までは、歩いて5
分くらいです。

以上、長文で失礼しました。

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