●藤子・F・不二雄の世界展


読売新聞 地域ニュース 1998年6月13日

高岡市美術館「藤子・F・不二雄の世界展」を開催
8月13〜31日 原画、愛用品など展示

 高岡市は12日、「ドラえもん」など人気漫画の作者で、同市出身の
故藤子・F・不二雄(本名・藤本弘)さんの業績や魅力を紹介する「藤
子・F・不二雄の世界展〜高岡が生んだ偉大な漫画家の歩み〜」を8月
13〜31日、市美術館で開催すると発表した。人気漫画の原画、著作
本、写真、映像資料、愛用品など三百点をそろえる。
 地方では藤子・F・不二雄さんの本格的な展示は初めて。観覧券は、
記念に残る「ドラえもん」カードになり、一度買えば何回でも入場でき、
子供たちだけでなく、「藤子漫画」で育った大人たちにも人気を呼びそ
うだ。
 藤子・F・不二雄さんは同市定塚町の出身で、氷見市出身の藤子不二
雄A(本名・安孫子素雄)さんと「藤子不二雄」のペンネームで活躍、
「ドラえもん」をはじめ「オバケのQ太郎」「パーマン」など数々のヒ
ット作を世に送り出したが、96年9月に62歳で死去した。
 「世界展」の企画は藤子プロが行う。展示は大きく三分野に分がれ、
「藤子・F・不二雄62年全仕事館」では、Fさんが歩んできた歴史を、
写真やゆかりの品々、作品の原画、絶筆原稿などで紹介する。青春時代
を過こした「トキワ荘」時代の生活用具なども展示される。また「ワー
ルド館」では、Fさんの著作本を一挙展示するほか、グッズ、ビデオ、
映画、ゲーム、ヒットアニメの原画などが展示される。
 「ブライベートルーム」では、Fさんお気に入りの恐竜やクラシック
カーのプラモデルのコレクション、仕事机、ペン類、愛用のベレー帽な
どが展示される。
 このほか、パソコンによる絵かきコーナー、ドラえもんクイズ、Fさ
んのプライベートビデオやアニメビデオの上映など、盛りだくさんだ。
 観覧料は大学生・一般は500円、小・中・高校生は200円、未就
学児のみ無料。開催期間中は無休。


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